リカーシブル/米澤穂信
『氷菓』で有名な米澤穂信先生の単発の長編です。地域の伝承に関する謎解きと不穏な雰囲気の地方都市という舞台とがうまく噛み合っていて面白いです。
完全教祖マニュアル
教祖になるためのハウツー本という形式の新書です。宗教団体からお叱りが入らないギリギリの皮肉が効いた書き方で、宗教のでき方を説明しています。
死都ブリュージュ
(引用)沈黙と憂愁にとざされ、教会の鐘の音が悲しみの霧となって降りそそぐ灰色の都ブリュージュ。愛する妻をうしなって悲嘆に沈むユーグ・ヴィアーヌがそこで出会ったのは、亡き妻に瓜二つの女ジャーヌだった。世紀末のほの暗い夢のうちに生きた詩人・小説家ローデンバックが、限りない哀惜をこめて描く黄昏の世界。
『地図のない場所で眠りたい』高野秀行・角幡唯介
早稲田大学探検部の先輩・後輩同士の対談本。
現代は未知・未開の地がほとんど無く、自他に「これは探検(冒険)です」と認めさせるために説明が必要で、探検部はその詭弁にもとれる説明を書くから、必然文章力が上がる!って話のとこが面白かった
現代は未知・未開の地がほとんど無く、自他に「これは探検(冒険)です」と認めさせるために説明が必要で、探検部はその詭弁にもとれる説明を書くから、必然文章力が上がる!って話のとこが面白かった
標本バカ/川田伸一郎
国立科学博物館のモグラ博士である川田先生のエッセイです。
クジラを解体したりゾウを解体したり、解体しすぎてテニス肘になったり、ヌートリアの曲を作ったり、研究者以外は知らないような世界の話を読めるので面白かったです。
クジラを解体したりゾウを解体したり、解体しすぎてテニス肘になったり、ヌートリアの曲を作ったり、研究者以外は知らないような世界の話を読めるので面白かったです。
太陽と乙女/森見登美彦
森見さんのエッセイや書評などを集めた本です。
小説とかだと読む前に気合を入れないといけないけど、これはめっちゃ気楽に活字に触れられるので気に入ってます。
小説とかだと読む前に気合を入れないといけないけど、これはめっちゃ気楽に活字に触れられるので気に入ってます。
日本橋本石町やさぐれ長屋/宇江佐真理
瓶詰地獄/夢野久作
ミステリーっぽいけど完全に謎は解けない感じ。短いし、青空文庫にあるので気軽に読めますよ。ただし昔の作品なので文章がちょくちょく難しいです。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2381_13352.html
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2381_13352.html
朝が来る/辻村深月