ガチ勢によるフィクションの解説を教えて
柳田理科雄先生の空想科学読本のような、ガチ勢がフィクションを解説・解釈したようなのが読みたい
○○のシーンでの損害額は計○○円、とか、○○という祭りはこう解釈できる、とか
○○のシーンでの損害額は計○○円、とか、○○という祭りはこう解釈できる、とか
藤田直哉『ゲームが教える世界の論点』
「本書では大人気ゲームの読解を通して、陰謀論、分断、叛乱、新自由主義、家族といった重要なテーマを考え、理想的な社会のあり方を提示する。」
『Detroit: Become Human』や『ライフ イズ ストレンジ』などの重厚なアドベンチャーから『ドラクエ』『FF』などのRPGまで15作品を論じる。
『Detroit: Become Human』や『ライフ イズ ストレンジ』などの重厚なアドベンチャーから『ドラクエ』『FF』などのRPGまで15作品を論じる。
加藤夢三『並行世界の存在論〜現代日本文学への招待』
気鋭の若手研究者による並行世界論。SF好きな人は目次を見るとワクワクしそうです。並行世界というものについて「哲学でも心理学でもなく自然科学でもなく、文学研究の立場から考えようとする試み」とあるが、目次を見る限り、哲学的な考察も入っている。
稲岡、森、長門、朱(編)『世界最先端の研究が教える すごい哲学』
日常的・現代的な問題に関する、気鋭の若手哲学者たちの論考集。フィクションを主題にした本ではないが、
⚫︎本当の愛に理由はいらないのか
⚫︎不良が更生したことを称賛してはいけないのか
⚫︎死んだ人をバーチャルキャラとして「復活」させていいのか
など、フィクションでもたびたび言及される問題を扱っている。
⚫︎本当の愛に理由はいらないのか
⚫︎不良が更生したことを称賛してはいけないのか
⚫︎死んだ人をバーチャルキャラとして「復活」させていいのか
など、フィクションでもたびたび言及される問題を扱っている。
三木那由他『会話を哲学する』/言語哲学の観点からフィクション作品における会話を分析
『ONE PIECE』、『鋼の錬金術師』、『魔人探偵脳噛ネウロ』、高橋留美子作品など、27のフィクション作品を取り上げる。ただの情報伝達に尽きない、微妙だがリアルな会話の駆け引きを「コミュニケーション」と「マニピュレーション」という2つの概念を使って分析し、豊かな会話の世界を提示する。
『Pokémon LEGENDS アルセウス』の図鑑説明に使われている古文を日本語学の観点から分析
https://mobile.twitter.com/_sotanaka/status/1552634023456829440
日本語における古文・漢文の研究者が『Pokémon LEGENDS アルセウス』の図鑑説明に使われている古文を日本語学の観点から分析する。専門的には疑問符のつく言葉遣いもあるが、古文をよく知らない人でも読めるように書かれた「古文」だと解釈できるという。
日本語における古文・漢文の研究者が『Pokémon LEGENDS アルセウス』の図鑑説明に使われている古文を日本語学の観点から分析する。専門的には疑問符のつく言葉遣いもあるが、古文をよく知らない人でも読めるように書かれた「古文」だと解釈できるという。
ジェンダー論の観点から仲谷鳰『やがて君になる』を考察
松浦優「アセクシュアル/アロマンティックな多重見当識=複数的指向――仲谷鳰『やがて君になる』における「する」と「見る」の破れ目から」。
同性愛が描かれる同作だが、登場人物の槙に着目し、そもそもの「(同性愛であれ)恋愛すること自体は当たり前」という規範をも相対化しうる視座を内包している点を指摘する。
同性愛が描かれる同作だが、登場人物の槙に着目し、そもそもの「(同性愛であれ)恋愛すること自体は当たり前」という規範をも相対化しうる視座を内包している点を指摘する。
HAL@古き悪しき時代大好き侍
浦沢直樹、ヴェルナー・ヴェーバー、長崎尚志『もうひとつのMONSTER』
浦沢直樹の傑作サスペンス漫画『MONSTER』の舞台となったドイツなどの街並みを訪ねながら、漫画の登場人物たちに共著者のヴェーバーが「インタビュー」をしていき物語の「解釈」を進めていく(という体の)異色の本。著者にしかできない反則技の考察。何が何だか分からない。こんなガチ勢がいてたまるか。
道田泰司・宮元博章、秋月りす『クリティカル進化(シンカー)論』
秋月りすのOL四コマ漫画『OL進化論』を題材に、登場キャラクターの陥ってしまっているバイアス/優れた考え方を心理学者が解説。楽しくクリティカルシンキングの考え方を学んじゃおう、という趣旨の本。ちょっと古いですが良書です。
ポケモン、プリキュアの名前にひそむ法則を音声学の視点から考察
慶應大学の言語学者・川原繁人氏による、ポケモン、プリキュアなどのキャラクターの名前の、ありそうでなかった音声学的な研究。アキバのメイドさんの名前も研究対象らしい。
自由の哲学入門書として読む『進撃の巨人』/進撃の巨人・自由論
https://unfreiefreiheit-aot.hatenablog.com/entry/2021/07/04/081844
『進撃の巨人』を題材に自由の哲学に入門しよう!という野心的なブログ。『進撃の巨人』の背後にあるさまざまな思想について考えることができます。
『進撃の巨人』を題材に自由の哲学に入門しよう!という野心的なブログ。『進撃の巨人』の背後にあるさまざまな思想について考えることができます。
「時間」はなぜ存在するのか 最新科学から迫る宇宙・時空の謎 (SB新書)/吉田伸夫