『自分の感受性くらい』茨木のり子
「ここ」谷川俊太郎
どっかに行こうと
私が言う
どこ行こうかと
あなたが言う
ここもいいなと
私が言う
ここでもいいねと
あなたが言う
言ってるうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく
私が言う
どこ行こうかと
あなたが言う
ここもいいなと
私が言う
ここでもいいねと
あなたが言う
言ってるうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく
北原白秋「夜」
夜は黒……瞑つても瞑つても、
青い赤い無数の霊の落ちかかる夜、
耳鳴の底知れぬ夜、
暗い夜、
ひとりぼつちの夜、
夜……夜……夜……
青い赤い無数の霊の落ちかかる夜、
耳鳴の底知れぬ夜、
暗い夜、
ひとりぼつちの夜、
夜……夜……夜……
利根川のほとり(萩原朔太郎)
『きのうまた身を投げんと思ひて』とい衝撃的な出だしが印象的だったのと、結局勇気が出ず身投げをすることなく生きながらえてしまうところにすごく人間らしさを感じたから。
『きみ』 谷川俊太郎
最後の「しんだきみといつまでもいきようとおもった
きみとともだちになんかなりたくない
ぼくはただきみがすきなだけだ」という文がうまく言えないけど好き
きみとともだちになんかなりたくない
ぼくはただきみがすきなだけだ」という文がうまく言えないけど好き
二十億光年の孤独(谷川俊太郎)
"万有引力とは
ひき合う孤独の力である"がとくに好き
子供のころ万有引力という言葉をこの詩で初めて知ったので、重力を感じるたび孤独について思いを馳せてる
ひき合う孤独の力である"がとくに好き
子供のころ万有引力という言葉をこの詩で初めて知ったので、重力を感じるたび孤独について思いを馳せてる
サンファンの主人公、殤不患の念白
「狂風驟雨催紙傘,遊人浪跡步不休。天地滂沱如何渡,蓑衣褪盡任濁流。」
(傘が折れるほどの嵐であろうと、流浪する旅人の足は止まらない。滂沱たる風雨をどう渡り切るか、雨を凌ぐ蓑を脱ぎ、濁流に身を任せよう。)
(傘が折れるほどの嵐であろうと、流浪する旅人の足は止まらない。滂沱たる風雨をどう渡り切るか、雨を凌ぐ蓑を脱ぎ、濁流に身を任せよう。)
「道」清沢哲夫
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ