白い猫とキミ
好きな女の子と近所の猫の行動が似通っていることに気づいた『ボク』が日々を記録した日記形式の小説。
あくまで傍観者を貫いていた『ボク』がだんだん『キミ』に近づくようになり、最後の展開には思わず息をするのも忘れてしまいそうだった。
ぜひ見てほしいとまでは言わないが、手に取ったなら最後まで読んで欲しい。
あくまで傍観者を貫いていた『ボク』がだんだん『キミ』に近づくようになり、最後の展開には思わず息をするのも忘れてしまいそうだった。
ぜひ見てほしいとまでは言わないが、手に取ったなら最後まで読んで欲しい。
かゑる男と牛蒡
最初に言わせていただきたい、この小説はとんだ駄作だと。
事件はあくまで不倫関係の二人の愛を盛り上げるものでしか無く、解決までたったの三ページ
それ以降はひたすら不倫讚歌の文章が続きます。
推理小説を騙ってる恋愛小説がこれほどデカい顔して店頭に並ぶとは
なかなかに世間の目を疑ってしまいます。
事件はあくまで不倫関係の二人の愛を盛り上げるものでしか無く、解決までたったの三ページ
それ以降はひたすら不倫讚歌の文章が続きます。
推理小説を騙ってる恋愛小説がこれほどデカい顔して店頭に並ぶとは
なかなかに世間の目を疑ってしまいます。
みみあての内側
椎名清彦の処女作。批判されることに怯え孤独に生きる主人公直也と、彼の心の中に生まれた行動や思考などあらゆる事柄に点数を付けてくる悪魔との会話劇。理想と現実、他者からの評価のギャップの間で生じる苦しみ、葛藤を生々しく描いており、その中で成長していく主人公の姿は総監視社会を生きる我々の心に深く突き刺さる
カイ奇團、ぐらぐら地獄巡り
オカルト好きな小学生5人組が怪奇現象の謎に迫る『カイ奇團』シリーズ7作目。このシリーズの代名詞とも言える叙述トリックと異常ささえ感じる執拗な風景描写がふんだんに盛り込まれており満足ですが、やはり作者様がご結婚されてから余計な恋愛要素が悪目立ちしている気が…。純粋な冒険譚であってほしいので-星1で。
「マイルド・レングス」
股下150cmの主人公と洋服の仕立て屋で働く「彼女」と恋愛譚。合うが無く、サイズ直しも受け付けてもらえず心を閉ざしていた主人公が、彼女との関わりで、ちょうどいい長ズボンと、人を信じる心を取り戻していく。洋服の仕立て屋の癖して、外科手術によって、主人公の股下を縮めると言うのは、倫理的にいかがなものか。
パヌラメテート
シェイクスピアの中期の喜劇。神秘の力を持った王子パヌラメテートの冒険譚。
妖精の存在など、ファンタジー的な描写は同時期に執筆された「真夏の夜の夢」との共通項であり、劇に賑やかさ、華やかさを持たせるアクセントとなっている。
妖精の存在など、ファンタジー的な描写は同時期に執筆された「真夏の夜の夢」との共通項であり、劇に賑やかさ、華やかさを持たせるアクセントとなっている。
忘れ得ぬもの
新しい体に記憶を移し替え続けることで実質的な不死性を獲得した老人の生涯が綴られる。記憶は同じだが性格も能力も異なる自分は何を考え何を為すのか。老人の行動はあなたのアイデンティティの拠り所を問うことだろう。
部屋が凪ぐまで