最後を「ときめいた」に変えてキュン文章に変えた怪談をアゲて
井戸の底からお皿を数える声がしてきて「一枚足りない」と嘆く声にときめいた
吉備津の釜
四十九日の物忌みの夜も白々と明け、安堵した正太郎は引き戸を開け放ち──彼の悲鳴を聞きつけた隣家の彦六が駆け付けると未だ夜の帳開けやらぬ暗い玄関には人影無く物音ひとつせず赤黒い血にそこかしこが濡れており、何かしらの動く気配に振り向けばただ軒先に一本の髻が風に揺れていて、それを見た彦六はときめいた。
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のっぺらぼう