作品名を伏せて好きな小説のフレーズをアゲて
活字が読みたくなる季節
コメント欄に作者の名前を書いてください。素敵なフレーズを探したいので。
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永井荷風
ああ、ツルゲネーフは、蛇と蛙の争いから、幼心に神の慈悲心を疑った。私はすこしく書物を読むようになるが早いか、世に裁判と云い、懲罰と云うものの意味を疑うようになったのも、或は遠い昔の狐退治。其等の記念が知らず知らずの原因になって居たのかも知れない。
角田光代
許したくて、受け入れたくて、先へ進みたくて、それがかなわないのなら、拒絶したくて、無視したくて、断ち切って終わりにしたい、しかしそのどれもできない。
いつかそのどれかを選び取ることができるのか、それともその全部を自分は抱え込んでいくのだろうか。
いつかそのどれかを選び取ることができるのか、それともその全部を自分は抱え込んでいくのだろうか。
横光利一