地獄も 貴様にゃ 生温い
一人マイク前に臨む男は込み上げてくる涙を隠すように唇を噛み締め、上を向いた。
「今回は……あるあるさんとこの探検隊は呼ばんでいい」
松本は誰に聞かせるでもなくそう呟き、握る銃の引き金に指を掛ける。
──ニシカワくん、見とってや。