ロリータ/ナボコフ
ロリータ、わが生命のともしび、わが肉のほむら。わが罪、わが魂。ロ、リー、タ。舌のさきが口蓋を三歩すすんで、三歩目に軽く歯にあたる。ロ。リー。タ。
新訳版も出てるけど、個人的に昭和五十五年発行の旧訳版の方が全体に文章が美しく感じられて好きなのでそちらから引用
新訳版も出てるけど、個人的に昭和五十五年発行の旧訳版の方が全体に文章が美しく感じられて好きなのでそちらから引用
隴西の李徴は博学才穎、天宝の末年、若くして名を虎榜に連ね、ついで江南尉に補せられたが、性、狷介、
自ら恃むところ頗る厚く、賤吏に甘んずるを潔しとしなかった。
王道すぎるけど好きなものは好き
王道すぎるけど好きなものは好き
恥の多い生涯を送って来ました。
めちゃくちゃ有名ですがとても好きです。話自体も決して自殺したくなるような暗いだけのものではなく、人間って皆こういうとこあるよねってものなのでもし読まれたことがなければオススメします。
道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、
雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい速さでふもとから私を追って来た。
『伊豆の踊子』川端康成
視点の移動、言葉の選択、川端の情景の描き方は本当に美しいなーと思います
『伊豆の踊子』川端康成
視点の移動、言葉の選択、川端の情景の描き方は本当に美しいなーと思います
いまから語るのは、敗残者の物語 脱走者の物語 つまりわたし
こどもがおとなになると、言葉になる
おとながしびとになると、泡になる
『ハーモニー』伊藤計劃
おとながしびとになると、泡になる
『ハーモニー』伊藤計劃
セカイ、蛮族、ぼく。(短編集The Indifferent Engineに収録)/伊藤計劃
「遅刻遅刻遅刻ぅ~」と甲高い声で叫ぶその口で同時に食パンをくわえた器用な女の子が、勢い良く曲り角から飛び出してきてぼくに激しくぶつかって転倒したので犯した。
欲しいのは銃か、ウイルスか、クロームメタルの心臓か。ヤクザ組織にスカウトされて、クローンどもと
殺しあうか。それとも頭に電脳埋め込んで、暗黒メガコーポに無謀な戦いを挑んでみるか。生きるか死ぬか。ニューロンを焼き切るか、焼き切られるか。それともアサシンの放った銃弾が、お前の頭を吹き飛ばすのが早いか。ここはネオサイタマ。欲望渦巻くケオスの都市だ。
ライ麦畑でつかまえて/J.D.サリンジャー(野崎孝訳)