名乗りすらされない…
「私の名は──」
『──さあ、ゲームを始めようか』
その瞬間、世界は静止した。
否、止まったのではない。
停止した世界で動いている者が一人だけいた。
彼こそがこの世界の創造主であり、ゲームマスターだ。